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どっちが支払うの!? 「W不倫」による慰謝料請求の行方

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豊富な経験と知識を活かして、その道のプロが読者のお悩みに答えるこの企画。今回は、弁護士法人東海総合の久野先生にお聞きしました。

 

■今回のお悩みはこちら

「名古屋市内に住む、30代主婦です。つい最近、友人から、知り合いの女性がW不倫をしたという話を聞きました。

しかし、主婦であったため資産も収入もなく、相手方の慰謝料請求は誰が払うのかという点で問題になっているそうです。この場合、払うのは妻でしょうか?それとも夫でしょうか?」

 

■回答:不倫した人の配偶者に連帯責任は生じない

夫は(妻は)不倫されたのに慰謝料も支払うの?

画像:bee / PIXTA(ピクスタ)

近ごろ、メディアをにぎわすことも多い“W不倫”とは、既婚者同士の不倫のことを指します。

既婚者と未婚者による不倫の場合とは異なり、既婚者同士の不倫であるW不倫では、“被害者”(不倫された配偶者)が双方にいることが特徴です。

では、不倫をした人は、被害者である不倫相手の配偶者に対してどのような法律上の責任を負うのでしょうか?

夫婦は、配偶者以外とは性的関係を持たないという“貞操義務”を負っています。不倫した人は、こうした貞操義務に違反したことで、自分の配偶者や不倫相手の配偶者に精神的な苦痛を与えたものとして、慰謝料の賠償責任を負うこととなります(民法709条)。

では、不倫した人が慰謝料を支払えない場合、不倫した人の夫や妻も連帯して慰謝料を支払う義務が生じるのでしょうか。

被害者が双方にいるW不倫では、配偶者に浮気をされた“被害者”であるはずの人も、むこうの“被害者”からみると加害者の仲間として一括りにされる特殊な危険をはらんでいます。

しかし、結論からいうと、たとえ不倫した人が慰謝料を支払えなかったとしても、不倫した人の夫や妻には連帯して慰謝料を支払う義務は生じません。

夫婦は日常の家事に関する義務は連帯してその責任を負うこととなりますが(民法761条)、不倫の慰謝料の支払いは日常の家事とはいえず、夫婦の連帯責任も生じません。

相手への請求でおあいこになる?

画像:fizkes / shutterstock

とはいえ、不倫した夫や妻が慰謝料を支払うことで、夫婦全体の家計が圧迫されることとなり、結果として、浮気をされた配偶者も被害者であるはずなのに経済的に困窮する、といった事態が起こり得ます。

たしかに、こちらも自分の夫や妻の不倫相手に対して慰謝料の支払いを求めることで、互いに慰謝料を支払うこととなり最終的におあいこになる可能性はあります。

しかし、厳密には別居・離婚の有無や子どもの有無、婚姻期間の長さなどで双方の支払い金額に差が生じてくるため、経済的にマイナスとなる危険はやはりゼロではないでしょう。

以上のとおり、W不倫は、被害者であるはずの自分の夫や妻にも結果として経済的にダメージを負わせることとなり得る、非常にリスクの高い違法な行為といえます。

 

いかがですか?

今回はW不倫の慰謝料請求について全般的に解説していただきました。W不倫は自分の家庭も相手の家庭も壊してしまうもの。不倫には絶対に手を出したくないものですね。

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