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恋する女性必見!切ない恋模様が心にグサリと突き刺さる話題の映画とは

秦基博やあいみょんの音楽×小松菜奈、門脇麦、成田凌。旬なキャストを迎え、心地よい音楽と共に切ない恋模様を綴る『さよならくちびる』が5月31日(金)公開に。かけがえのない仲間に片想い。しかし、その相手は友人が好きで…。そんなままならない恋に悩む女性の心にぐさりと響く音楽青春映画の見どころをご紹介。

小松菜奈×門脇麦×あいみょん、エンタメ界を賑わす女性が集結

音楽デュオを組むレオとハル、そして彼女たちを支えるシマが織り成す青春ドラマ『さよならくちびる』。20代男女の心情をあいみょんと秦基博の歌で代弁し、軽快ながら深みのある世界を映し出しています。物語のあらすじを簡単に説明しましょう。

主人公は美貌で人を夢中にさせるレオと、才能で人の心を奪うハル。孤独だった2人は、音楽を通じて分かち合い、やがて女性デュオ「ハルレオ」を結成。インディーズ界で注目を集めるように。そんな2人を支えるのが、ローディー兼マネージャーの元ホスト・シマ。やがてシマはハルに、レオはシマに、そしてハルはレオに惹かれていきます。感情の縺れからハルレオは解散する道を選び、解散ツアーへ。道中、3人の気持ちに変化が生まれ…。

音楽で繋がる大切な仲間である3人に恋心が生まれます。感情の向くまま前に進むこともできず、かといって諦めることもできない。決して交わらない一方通行な想いに「わかるわかる」と共感してしまう人も少なくないはず。

邦画を盛り上げる女優2人の魅力と監督の手腕が光る演出に注目

レオを演じるのは小松菜奈、ハルに扮するのは門脇麦、彼女たちを支えるシマを成田凌が演じています。日本映画に欠かせない3人のことを塩田明彦監督は、「小松さんは本当にヴィジュアルが強く、映画的な立ち振る舞いのできる方。門脇さんは、いい映画を作るために自分に何ができるかと常に考えている『アーティスト』。成田さんは30歳という設定のシマにビックリするほど見える。役者ってすごい」と評価します。

3人の恋心が露になるシーンは見ているだけで心がヒリヒリしてきます。レオに特別な恋愛感情をもつハルですが、気持ちを押し付けことはしません。LGBTを絡めていますが、ごく普通の恋愛模様として描いているところにも好感がもてます。たとえば、ハルを尊敬するレオが「ハルが望むなら」とキスをしてくる自動販売機のラブシーン。レオの気持ちが恋愛感情ではなく同情だと感じたハルはそれに答えません。困ったような泣きたいようなハルの表情を見ているだけで、観客にエモーショナルな気持ちが生まれます。青春期独自の感情を丁寧に汲み取って演出した塩田監督の手腕が光ります。台詞で説明するのではなく、物語を追いながらキャラクターの個性が浮き彫りになるなど、観客の想像力を刺激する演出も見事です。

物語をドラマチックに盛り上げる、秦基博&あいみょんの音楽

一役買っているのが音楽です。ハルレオが歌うタイトル曲の作詞・作曲、プロデュースを手掛けたのは秦基博。一緒に口ずさみたくなるキャッチーなタイトルナンバーが心にすっと染み入ります。挿入歌「たちまち嵐」「誰にだって訳がある」は作詞・作曲をあいみょんが手掛けています。

セリフではなく、ハルの気持ちを歌詞が言い表し、心情を浮き彫りにしています。その一例を挙げると、解散ツアーの道中、目的地に向かう車中でハルが歌詞を思い付くシーン。画面に歌詞が描かれますが、そこに音はありません。急な沈黙に観ている者の心がざわつき、歌詞がダイレクトに響きます。物語性を音楽で表現する演出が実にドラマチックです。

大きな事件が起こるわけでもないのにドキドキハラハラしながら物語を楽しめるのは、登場人物たちの感情を細やかに追っているから。フェイクドキュメンタリーのような臨場感もあり、彼らに感情移入しながら楽しめるはず。ゴールが見えない恋愛でもがき続けた結果、彼らが見つけたものとは?その答えに、今、恋に悩んでいる人は前に進む勇気を、かつて切ない恋をした人なら当時のときめきを思い起こすかもしれません。恋するっていいなという気持ちを思い出せる青春ドラマです。
writer / Kotake Aki

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