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あなたの物語が家具になる。ひそかに噂になっているオーダーメイド家具とは

家具をオーダーするなんて、高価そうでハードルが高い。そんな風に最初からオーダーという選択肢を排除してしまっていたとしたら、もったいない。無垢材の家具を身近に感じられる、センス溢れるオーダー家具のショールームをご紹介します。

無垢材を使ったオーダー家具のショールーム

清澄白河を散歩中、ふと目に入ってきた青い小さな旗。そこには「アオゾラカグシキ會社」という社名と、テーブルと椅子のロゴが描かれていました。
その旗の文字だけでなく、余白、お店の佇まい、大きな窓硝子から見える店内の様子、照明の明るさ、何もかもが「ここには素敵なものがあるよ」と訴えています。すぐに調べたところ、オーダー家具と木の日用品を取り扱う会社のショールームとのこと。早速、伺ってお話を聞くことにしました。
「アオゾラカグシキ會社」は、東京都武蔵村山市に工房を持つ無垢材を使ったオーダー家具の会社。受注からデザイン・製作・納品までをオーナー兼家具職人の友繁康さんが全てひとりでこなしています。友繁さんは月曜日から金曜日まで工房で家具を作っているため、清澄白河のショールームは土日のみの営業です。

「僕はお客様と対面でお話をしたいんです。家具の使用目的と置くスペースやサイズといった基本的なお話の他に、お客様が何が好きで、どんな暮らしをしていて、この先どういう風に暮らしていきたいのかといった、その方の物語を聞きたいんです。そうやって作った家具を家に置くことで暮らしが少しでも変わる、そんな家具作りを目指しています」と友繁さん。使う人、一人ひとりの物語が世界にひとつだけの家具になるなんて、素敵ですよね。

室内の湿度調整をしてくれる無垢材

アオゾラカグシキ會社の家具は、基本的に無垢材で作られています。無垢材とは、合板や集成材ではなく、丸太から使用する形状に切り出した木材のこと。
よく家具の材質に「自然木」という言葉を見かけますが、これは木材を原料とする合板などをも含むため、必ずしも無垢材とは限りません。
無垢材は自然の風合いが魅力ですし、木材自身が水分を吸ったり出したりするので室内の湿度を調整してくれるという特徴も。そのため、職人は木材の伸縮や反りなどを計算して家具を作っていくそう。

「合板には合板の良さもあると思います。ただ僕は、無垢の持つ生命感や存在感、温かみを感じる手触り、そういったものに魅力を感じるんです」と友繁さん。
家具を買う際に、きちんとこうした知識を持っていると選択の幅が広がりますね。

まずは定番家具からはじめてみませんか?

アオゾラカグシキ會社ではオーダーすれば、ソファやダイニングテーブルなどさまざまな家具を作ることができますが、定番品もあります。定番デザインを好きな木材で作ってもらったり、高さや大きさを好きなようにアレンジしてもらうことも可能。

たとえば、「月のサイドテーブル」。月の満ち欠けをイメージしてデザインされた、美しいフォルムの棚付きサイドテーブルです。高さを低くしてローテーブルとして使うこともできますよ。

月のサイドテーブル 60,000円~(税別)
※価格は素材によって異なります。次におすすめしたいのが「冬のにじいろスツール」座面に布を貼った背もたれのないシンプルなデザイン。色違いで揃えてもいいし、部屋のアクセントとして、1客だけ置いても素敵です。私だったら靴を脱いだり履いたりするために玄関に置いて、お客様をお迎えしたいなぁと思います。

冬のにじいろスツール 36,500円~(税別)
※価格は素材によって異なります。

家具のデザインはもちろんですが、そのネーミングにも友繁さんの遊び心とセンスが感じられます。

ぬくもり溢れる無垢材の日用品

いきなり家具をオーダーするのはハードルが高いという人には、まずは無垢材の良さを知るために小物を買ってみてはいかがでしょう。
たとえば中に小さな試験管が入った無垢材の「一輪挿し」。和洋どんな花にも合いますが、ドライフラワーとも相性がいいそう。細長いタイプと、丸いフォルムの2種類あります。

一輪挿し 3,000円(税別)次にご紹介するのは「文庫エンド」。ご自身が読者好きだという友繁さんならではの、実用とデザインを兼ね備えた逸品。本好きにはたまらないですね。

文庫エンド 3,750円そして、私が一目惚れして購入したのが「持ち手つき組み箱」。ティッシュボックスより一回り大きいくらいのちょうどいい大きさ。毎日使う化粧品や、お茶セット・お菓子などを入れておくのにぴったりのサイズ。何に使うか考えるのも楽しいですね。

持ち手つき組み箱 8,750円(税別)

居心地のいいショールームで無垢の魅力に触れてみる

今はボタンひとつ押せば、翌日には商品が届く便利な時代。そんな中、アオゾラカグシキ會社では、家具をオーダーしてから納品まで、だいたい3ヵ月近くかかります。
「僕はモノを買うというのは、そのプロセスも大切だと思うんです」と友繁さん。どんな家具を頼もうかをあれこれ考えるプロセス。オーダーしてから、家具をここに置いたらどんなふうになるだろうと、ワクワクしながら届くのを待つというプロセス。最近、そんな買い物の喜びを忘れていたように思います。

「オーダーと聞くと敷居が高いかもしれませんが、ここに置いてある椅子に腰掛けて本を読んで帰っていただいても構いません。まずは無垢材の家具の魅力に触れてみて欲しいですね」(友繁さん)

使う人の気持ちや暮らしに思いを馳せて家具を作っている友繁さんの優しさが溢れた、温かなショールーム。週末にふらっと立ち寄ってみませんか? 

●オーダー方法
家具は全てオーダーにて受注。小物は店内にあるものを購入できます。
定番家具は素材などを決めてから正式受注・製作・納品となります。デザインからのオーダーの場合は打ち合わせの上デザインを決定、見積もり後、製作・納品となります。
writer / カオリーヌ photo / カオリーヌ

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