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大人女子の部屋に飾りたい♡キューブ型がおしゃれ&可愛い癒し系インテリア

どこまでも続くような奥行きを感じさせる、松村淳さんのガラス作品。ガラスの中に描かれた風景は、心の中にしまってある懐かしい情景と重なります。ひんやりとした涼しげな印象でありながら、心が温まるような不思議な世界観を是非ご覧ください。

ガラスの中に広がる世界

多摩美術大学の美術学部・工芸学科出身の松村淳さんは、ガラスのオブジェやアクセサリーを手がける女性のガラス作家さんです。現在神奈川県で制作活動をしており、様々なギャラリーやアートフェアで精力的に発表を続けています。今回ご紹介するのは、涼しげな青が印象的な立方体のガラス作品。
中をのぞくと、空や海・森などの風景が描かれたガラスが幾層にも重なっていて、どこまでも続くような奥行きを感じます。また側面から見える、ガラスの層が均等に並んだ様子も美しく、目が惹きつけられます。

私は初めて松村さんの作品を見たとき、スーッと中に吸い込まれてしまいそうな不思議な感覚を覚えました。またその風景には、いつかどこかで見たことがあるような懐かしさも感じられ、心がじんわりと温かくなったのです。

キューブの中に閉じ込めた儚い美しさ

松村さんは、月の満ち欠けや空の色の移り変わりのような、日常にある風景の一瞬の輝きや儚さに心を動かされると言います。それをガラスの中ににとどめるように制作しているのがこちらのオブジェです。

「私の作品を通して大切な記憶や風景を思い出すきっかけとなったり、日々の暮らしをほんの少し彩ることができたら嬉しいです」(松村さん)

独特の手法で生み出される作品たち

その、奥行きのある独特な作品は、いくつもの工程を経て生み出されます。

使用しているのは窓ガラスでも使われる建築資材の板ガラス。その板ガラスをおおよその作品サイズにカットしたら、絵を描きたい部分のみをグラインダーと呼ばれる工具で浅く削り、表面をざらざらとした状態にします。
削った部分に色鉛筆で着色した後、ガラス表面のホコリやゴミを取り除きます。特に絵の描かれていない余白部分は、より透明感を出すため、念入りに拭きあげるのだそう。その後、板ガラス同士を接着させ、側面を研磨してようやく完成です。

惹きつけられるクリアガラスの透明感

数ある作品の中から、まずはガラスの透明感が魅力的な2点をご紹介します。

左は「ひとひらの風景-帰り道-」と名づけられた作品。樹木のシルエットが重なり合い、夜の森に迷い込んだよう。木の暗さと、間から差し込む明るさのコントラストが印象的です。
「濃紺の夜へと移り変わる空の色と長く伸びる木々の影。帰り道にときおり感じる心の重たさや寂しさに光が差し込むような、色彩の美しさを表現しました」(松村さん)

右は「ひとひらの風景-朝の月-」。透明なガラスの中に、青く透き通った海。その上には太陽にも月にも見える丸いモチーフが描かれて、清々しさの中にある、白昼夢のような不思議な雰囲気が感じられます。
「淡く青い朝の空にささやかに存在する白い月。見つけたときに少し嬉しくなります。水平線に近い月の非現実感と、幻想的な魅力をガラスに描きました」(松村さん)

霧に包まれた風景のよう

続いては、表面がすりガラス状になっている作品。

左は「ひとひらの風景-夕霧-」。温かみのあるオレンジと深い群青色のグラデーションが美しく、心を奪われます。
「空と海の境目がわからなくなり、まるでつながっているかのような不思議な夕暮れの情景を描きました」(松村さん)

右は「ひとひらの風景-匂いたつ夕暮れ-」。彩度が抑えられた色は、柔らかで優しい印象。日が沈みかけた空を、ぼんやりと眺めているような気持ちになります。
「春風に運ばれた花の香り、芽吹きの緑の香り。季節を感じる香りが漂う中、淡く柔らかに移り変わる夕暮れをイメージした作品です」(松村さん)

小箱には大切なものを入れて

こんな小箱型の作品も。
蓋の部分と底の部分に絵の描かれた積層ガラスが使われています。蓋を閉じて上からのぞくと、さらにもうひとつの奥行き感のある風景として見ることもできます。
そのまま飾って置くのはもちろん、宝物のように大切にしているものをそっとしまっておくのも素敵ですね。

日々の暮らしをそっと彩る

作品は展示会や取扱い店で購入できます。詳細は公式HPやSNSをチェックしてみてくださいね。
直近では、6月に浅草橋の「SAN-AI GALLERY」で個展を予定されているそうなので、お近くの方は足を運んでみては。

見る角度や置く場所・当たる光によって、様々な表情を見せるガラスのオブジェたち。窓辺に置けば、時間帯や季節による光の変化を、作品を通して感じることができそう。

ガラスのひんやりとした冷たさの中に、心がほっとするような温もりが同居する松村さんの作品は、きっと貴方の心を和ませ、日々の暮らしを優しく彩ってくれることでしょう。

writer / カナ photo / 松村淳

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