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バッグや服を「紙」で作る!?驚きの「紙もの屋さん」とは

「土佐和紙」は、日本に古くから伝わる工芸品です。その魅力に引き込まれた紙漉き職人・前田崇治(まえだ たかはる)さんが運営する「紙漉思考室(かみすきしこうしつ)」は、さまざまなオーダーに柔軟に対応してくれる紙もの屋さん。名刺やバッグなど、多岐に渡るアイテムを紙で表現しています。

和紙を使ったプロダクトを展開するブランド

高知県の土佐市やいの町周辺で作られる、薄くて丈夫な「土佐和紙」。書道用紙や印刷用紙・障子紙などに使われる高品質の紙として、古くから日本で親しまれてきた工芸品です。今回ご紹介する「紙漉思考室(かみすきしこうしつ)」を運営する前田崇治(まえだ たかはる)さんは、そんな土佐和紙に魅せられた紙漉き職人さん。土佐和紙の本場である高知にて手漉きによる紙作りを学び、現在は佐賀県唐津市でさまざまな紙のプロダクトを展開しています。

和紙づくりは楮の皮を剥ぐことからスタート

和紙づくりは、毎年1月頃に成長した楮(こうぞ)の木を刈り取り、蒸し、皮を剥ぐことからスタートします。楮の皮は黒皮・甘皮・白皮の3層からなっていて、黒皮のみを削ったり、白皮部分だけが残るように他の皮を削ったりと、作りたい紙の色合いによってさまざまな下処理をしていきます。一本ずつ刀で剥いでいくという気が遠くなるような過程なだけに、紙の原料となる皮一本一本に愛着がわいていくのだそう。

骨が折れる作業を経て手漉き和紙ができあがります

次に、きれいになった皮をソーダ灰や石灰などと一緒に煮て、たっぷりの水で一日さらします。灰汁が抜けたら一本ずつ確認して繊維の傷や異物を取り除いていくのだそう。取り除けたら機械で叩いて柔らかくし、一本一本の繊維にほぐします。

その後「ネリ」と呼ばれる繊維をよく絡ませる役割の液体や水と混ぜて、やっと紙漉き作業に入ります。紙の厚さを均等にするため、何度も道具を上下左右に動かすのも、骨が折れるもの。そのあと乾燥させると、手漉きの紙が完成します。

名刺やバッグなどをオーダーできます

紙漉思考室では、名刺やショップカード・バッグなど、紙を使ったさまざまなプロダクトのオーダーを受け付けています。例えば名刺(左)なら、4種類の和紙と、いくつかのデザインテンプレートの中から好きなものを選べます。もちろん、自分で作成したデータを印刷することも可能。名刺用の和紙は一定の厚さがあり、裏に印字が出にくいように作られているので、両面印刷も安心。
クラッチバッグ(右)は、法要記念の品としてオーダーを受け付けたもの。住職の方々が使うため落ち着いたライトグレーの和紙を使用し、強度を持たせるためこんにゃく加工も施してあるのだそう。このように、使うシーンや用途に合わせ、柔軟な対応をしてくれます。

自分だけの和紙アイテムを作ってみては

紙は素材であり表現手段。
素材を上手く使って下さる方と出会い、
ご要望には、培った知識と技術で柔軟に応えたいと思っています。

「こんな紙を創ってみたい。」
その言葉を心よりお待ち致しております。

http://shikoushitsu.jp/?page_id=9

名刺やバッグの他にも、テーブルクロスや洋服など、驚くようなアイテムを紙で制作している紙漉思考室。手間暇かけて作られる和紙を使ったアイテムたちは、独特のあたたかみを持っています。あなたも、自分だけのオリジナルアイテムをひとつオーダーしてみてはいかがでしょうか?

また、「植物から作られる紙を余すことなく使いたい」という思いから、和紙の断裁片をまとめて販売することもあるのだそう。メモ帳にしたり、ラッピングの際に結んだりと、使い方はあなた次第。時にはワークショップやイベントへの参加も行っているので、ぜひ情報をチェックしていてください。

writer / ひの photo / 紙漉思考室

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