CUCURU(ククル) > グルメ > 1日に2回訪れる人も!?一度は食べたいふわふわ絶品パン屋さん

1日に2回訪れる人も!?一度は食べたいふわふわ絶品パン屋さん

家の近くに欲しいもののひとつは、おいしいパン屋ではないでしょうか? 東京の下町を代表する谷根千地区の一角、根津はパン屋が長い間なかったのだそう。そこに2018年8月に開店した「根津のパン」が今、人気を集めています。朝から晩までひっきりなしにお客様が訪れるパン屋の人気の秘密とは?

思わず通り過ぎてしまう!?でも焼きたての匂いに釣られて…

東京メトロ千代田線・根津駅から徒歩1分ほど。大通りを少し入ったところに「根津のパン」があります。木製の引き戸の入り口は、一見パン屋には見えず通り過ぎてしまうかもしれません。でも、きっと店内から漏れてくる焼きたてパンの美味しそうな匂いに引きつけられ、足を止めてしまうでしょう。そんな通りすがりの人はもちろん、根津の住民の方々に愛される「根津のパン」を開店したのは、野口将義さん。オープンの3ヵ月前の5月まで、日暮里の「カヤバベーカリー」でパンを焼いていました。同店の閉店にあたって新しい店を開ける場所を探していたところ、根津の豆腐店だった物件を紹介されたのだそう。

「オーナーの希望もあったんですが、建物の外側も内側も、ほとんど手は加えてません。作ったのは、カウンターとパンを並べる棚ぐらいですね」(野口さん)

毎日どころか、日に2回通うお客様も

野口さんが開店の準備をしている頃から、近所の人が覗きにきて「何ができるの?」と訊いてくることもあったそうで、住民の期待の大きさが伺えます。そして、「根津のパン」は開店と同時に人気のパン屋さんとなりました。

「根津にパン屋ができたのは久しぶりだそうなんです。みなさん喜んでくれて、1日に2回いらっしゃるお客様もいます」(野口さん)

オープン直後からの混雑ぶりに、トレーでお客様にパンを取っていただく方式をやめ、思い切って対面販売にしたのだそうです。

「混雑すると列ができてしまうというデメリットはありますが、パンについて説明したりコミュニケーションが取れるのが好評みたいです。お客様の声が聞こえるのは良いですよ」(野口さん)

角食やバケットが人気なのは、地域に根付いている証拠

「根津のパン」の特徴は、自家製酵母と国産小麦を使用しているところ。自家製の酵母ゆえの、もっちりとした食感が楽しめます。角形のパンは、プレーンな「パンドミ」のほか、「くるみブレッド」「はちみつブレッド」など種類が豊富。特に4種のチーズを使った「パンドミ・フロマージュ」はワインなどにも合うと女性に人気なのだそう。カウンターに並ぶ、小さめの食事パンもチーズやオリーブ、トマトを使ったものなど、どれも美味しそうで目移りします。

「僕は、元々街のパン屋になりたいと思っていたので、特別なものではない普通の角食やバケットなどが売れるのは嬉しいですね。地域に受け入れられているんだなと実感できます」(野口さん)

自家製酵母のもっちりとした味わいが印象的で食べ飽きないパン

実は野口さんは、元々は建設会社の営業マンだったのだそう。30歳を目前にして、このままでいいのかなと思い、パン屋を志したのだとか。

「いろいろなパン屋で働きましたが、みんな自家製酵母を扱うお店でした。だから、自家製酵母を使用していると言うと特別なことみたいに思われますが、僕にとってはごく自然な製法なんです」(野口さん)

お話を伺ったあと、さて今日はどうするか…かなり目移りしたのですが、赤ワインで煮たいちじくが入っている、いちじくとくるみのパン・ライ麦バケット・トマトとモッツァレラ、その他を買って帰りました。お客様の中には、もっと自家製酵母や国産小麦を使っていることをアピールすればいいのに…という方もいるのだとか。でも、ごく当たり前のこととしてパンを毎日淡々と作り続ける野口さんの人柄が表れているような、そんな美味しさがじんわりと口に広がるパンたちでした。
writer / reeeko photo / 根津のパン/reeeko

※記事の内容(本文・画像など)に関しては、許諾を得て掲載しております。