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可愛すぎ♡食パンにそっくりな猫の大人気ほのぼの絵本に注目

K文学=韓国文学が静かな潮流を起こしている昨今。そこで、11月22日に発売になった猫の絵本の翻訳本『食パンねこのひみつ』(キネマ旬報社発行)をご紹介。ふくよかな猫のイラストが愛くるしい絵本は眺めるだけでほっこり和むもの。お疲れ気味の大人を癒す贈り物としても喜ばれそうな絵本の魅力を紐解きます。

気軽に楽しめるようになったK文学からおすすめ絵本をご紹介

チーズタッカルビや韓国ホットドッグなどコリアンフードにコスメ…etc.2018年は韓国の文化がなにかと話題になりました。そして今、静かな潮流を起こしているのがK文学=韓国文学です。NHK朝の情報番組『あさイチ』で今年の文学界で話題になった、と紹介されたり、紀伊國屋書店と韓国最大手書店の教保文庫が提携し、11月22日から新宿本店で韓国書籍の販売が開始されたりと、K文学が以前よりぐっと身近になりました。

今年1月に日本公開された映画『殺人者の記憶法』の原作小説や、日本語と韓国語の2言語で紹介する短編集『原州通信』など、良作はたくさんありますが、K文学初心者におすすめなのが絵本です。そこで、11月22日に発売した、太っちょ猫のイラストが愛くるしい『食パンねこのひみつ』をご紹介します。

韓国発の絵本『食パンねこのひみつ』はどんな物語?

『食パンねこのひみつ』の編集を担当したのは愛猫家の岡崎暢子さんです。知人である韓国ブロガーhimeさんがこの絵本について投稿した記事を読んで、猫のトゥンちゃんを知ったという岡崎さん。ぽよんとしたお腹が可愛らしいトゥンにゃんにすっかり心奪われ、翻訳本を出版することになったそう。

『食パンねこのひみつ』は、主人公・トゥンにゃんの和やかな日常を描いた絵本です。トゥンにゃんは、自分と姿形が似ている山型の食パンを作る工場で働いています。いい香りがするパン工場で働く仲間の猫たちは、作業中についうたた寝しちゃったり、パンに入れる牛乳を飲んじゃったり。なんとも羨ましい仕事環境のなか、楽しく毎日を過ごしているよう。しかしその工場にはとある秘密があり…。

チェ・ボンス作家が語る、トゥンにゃんの誕生秘話とは?

韓国でもここ数年、空前の猫ブーム。それまで「縁起が悪い」といった迷信から猫は敬遠されがちでした。しかし近年、高齢者や一人暮らしの増加に伴い、犬よりも手がかからない猫を飼う人々が増加。さらに、猫が登場するバラエティ番組や、KーPOPアイドル、俳優が愛猫家を公言したことで、国内で猫への関心が高まったそう。

絵本を手掛けたチェ・ボンス作家も猫に魅了されたひとりです。トゥンにゃんの誕生秘話を教えてもらいました。
「でっぷりと太っているように見えても柔軟で意外性を見せる姿勢や動作、丸みを帯びた猫のラインが、元アニメーターである私の想像力を刺激しました。そこで描いた猫のイラストがトゥンにゃんです。トゥンにゃんとパンを重ね合わせたのは、前脚をお腹の下に織り込んで座る猫の姿が、パンの塊(英語では「catloaf※loafは大きな一塊のパン」)に似ていることから。言葉からイマジネーションが膨らみ、『食パンに似ている猫が自分のような食パンを焼く』など、さまざまなアイデアが浮かびました」
同時にマグカップや人形を作りSNSで発表したことで、愛猫家たちの目に留まったようです。

翻訳を手掛けた、藤原倫己さんが魅力を伝授

日本語に翻訳したのは、KーPOPアイドルとして活躍していた藤原倫己さんです。2008年、6人組の多国籍アイドルグループ「A’st1」のメンバーとしてデビューを飾り、韓国で活躍していました。活動の拠点を日本に移した現在は、数々のKーPOPイベントのMCを担当するなどマルチに活躍しています。韓国語はもちろん堪能ですが翻訳を手掛けるのは初めだという藤原さん。トゥンにゃんの気持ちを理解するために、絵本に登場する猫のように寝転んだり、パンを食べたりしながら、トゥンにゃんになりきって翻訳作業を行ったとか。そんな藤原さんに絵本の魅力を教えてもらいました。「仕事中に居眠りしてしまう猫たちの姿が愛らしかったりして、現代社会でいろいろ揉まれている方にもぜひ手にとってほしい癒し効果抜群の絵本です。時間が穏やかに流れているトゥンにゃんたちのようにリラックスして暮らすべきだと思える。僕自身、忙しない生活を顧みたくなりました。太っちょの私としては親近感あるイラストにも癒されるんですよね(笑)。表紙にとある工夫をしているので、触るたびにも和みますよ。ぜひ、手に取って確かめてみてください」

韓国の文化に精通している藤原さんならではの翻訳も。猫のいびきを描写したページでは、発音がかわいらしいので韓国語のまま使用したそう。そんな韓国の文化を知れるのも楽しいものです。

癒し系絵本は自分へのご褒美だけでなく、愛猫家へプレゼントしても喜ばれそう。クリスマスの贈り物に悩んでいるなら、『食パンねこのひみつ』を選択肢のひとつに加えてみるのもよさそうです。
writer / Kotake Aki

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