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知れば知るほど惹かれていく!芸術の秋に試したい「クラシック音楽」の楽しみ方

画像:川柳まさ裕

秋といえば、読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋など、さまざまありますが、今年の秋は、“クラシック音楽”に触れてみるのはいかがですか?

まさに芸術の秋にオススメしたいクラシック音楽の楽しみ方について『金城学院大学 文学部 音楽芸術学科』馬塲マサヨ教授にお話を伺いました。

 

■クラシックは、他の音楽ジャンルと違う?

―クラシックは聴いてみたいものの、今まで親しみを持つ機会がなかったので、お話を聞けるのが楽しみです。

「クラシック音楽は難しいものと思っていませんか? しかし、皆さんも聴き覚えのある曲が、実は原曲がクラシックだったりするんですね。たとえば、平原綾香さんの“ジュピター”がそうです。このように、クラシックというものが意外と身近なものだとわかると、クラシックを聴くハードルが低くなりませんか?

クラシックはどの曲も、世界中の人に愛されてきた、長い時を経ても飽きられない曲と言えると思います。ぜひその魅力に触れていただきたいと思います」

―なんとなくクラシックは遠い存在と思っていましたが、意外と身近にあるものなんですね。

「ポップスを聴く機会の方が多いから、クラシックが遠い存在になるのかもしれません。テレビをつけても、お店に入ってもポップスは自然と耳にする機会があり、その分親しみを持ちやすいのではと思います。ポップスもクラシックも、音楽で“人の心を表している”という点では本質的に同じです。

クラシック音楽も何度も耳にすることで、きっと親しみを持つことができるはずです。一曲が長いので、曲の中のお気に入りのポイントを繰り返し聴くことも、親しみを持ちやすくなるためのコツなんですよ。そして、曲の背景を理解して聴くと、さらに魅力も感じられます。

クラシック音楽を好きになることは、人を好きになる構造と似ていると思っています。“ふとした出会いがあり、いいなと思い、もっと知りたいと思って調べてみる。知れば知るほど惹かれていく。”

どうでしょうか? クラシック音楽だからと言ってあまり難しく考えないでくださいね。きっとみなさんにも楽しんでいただけると思います」

 

■意味や背景を知れば、クラシック音楽を何倍も楽しめる!

―何回も聴くことが大事なんですね。では、実際に聴くうえでのポイントはありますか?

「先ほど、クラシック音楽は曲について知るとさらに魅力を感じられる、とお話させてもらいましたが、これもポップスと同じです。歌詞や曲の意味を意識しながら聴くとその曲が好きになるように、クラシックも曲に込められた意味や背景を知ると、さらに楽しむことができると思います。

そのためには、CDにもついている“解説書”を参考にしてみるとよいでしょう。解説書がない場合は、インターネットで検索することもできます。

解説書は歌詞に代わって、曲に込められた想いを知るための手がかりになります」

画像:川柳まさ裕

―ふと耳にして、いいなと思った音楽の歌詞を調べるようなイメージですね。

「その通りです。クラシックにも声楽曲には歌詞がありますが、交響曲やピアノソナタなどにはありません。でも、だからこそ、さまざまな解釈をすることができます。個々人で共感するポイントやその理由が異なっていてよいわけです。

ベートーヴェンをはじめ有名な作曲家には、決して順風満帆な人生を送ってきたわけではない人も多くいます。その悲しみや怒り、もちろん喜びも本気で描いているからこそ、今を生きている私たちにも共感するポイントがあり、それを受け止められた時に人生の糧になるのでしょう。

逆に言えば、悲しい時や嬉しい時にそれらの曲を聴くことで、共感してくれる人が側にいてくれるような体験ができるということです。クラシック曲を側に置くことで、ご自身の共感の幅も広がるのではないでしょうか。

音楽が簡単に聴ける時代になったからこそ、ぜひクラシック音楽に触れてみてほしいです」

 

■初めての方におすすめしたい楽曲

―クラシックを初めて聴くという方に、馬塲先生がおすすめする曲を教えていただけますか?

「先ほどもご紹介した“ジュピター”のような、原曲がクラシックで、現在ポップスにアレンジされている曲が導入としてオススメです。

実は、“ジュピター”は『惑星』という組曲の中の1つで、他にも水星、金星、火星、土星、天王星、海王星が楽曲として存在しているんですよ。“ジュピター”をきっかけにすれば、他の楽曲も身近に感じられませんか?

ベートーヴェンの交響曲第7番が特に使われ有名ですが、人気ドラマにもクラシックは多用されています。クラシックが見る人の感情に訴えるからでしょう。コマーシャルにもよく使われていますね。クラシックの入り口として、よいのではないでしょうか。

日本人との相性という点では、はじめはロシアや東欧、北欧の作曲家がお勧めです。音律やメロディーが少し日本の曲と近い感じがするからでしょうか。ドヴォルザーク『新世界より』、スメタナ『モルダウ』、ラフマニノフ『ヴォカリーズ』、『ピアノ協奏曲第2番』、ショパン『英雄ポロネーズ』、『バラード第1番』、グリーグ『ピアノ協奏曲』などはいかがでしょうか。

他に、フランスの作曲家も響きがとてもお洒落です。ドビュッシーだと、ピアノの作品で『月の光』、『夢』、フォーレですとチェロの作品で、『エレジー』、『夢のあとに』などは短い曲ですが素敵です。

また、 ヴァイオリンソナタやヴァイオリン協奏曲などはメロディがはっきりと分かりやすいので、聴きやすいかもしれません(ブラームス、メンデルスゾーン等が有名です)。

クラシックは長い曲が多いのですが、3楽章ある中のある一つの楽章だけとか、1曲の気に入った部分だけとか、で良いので、まずご自分のお気に入りの部分を見つけてください。好きな部分だけを繰り返し聴いてみることをお勧めします。そこからだんだん良さが分かっていくと思います」

 

■クラシックの醍醐味は?

画像:川柳まさ裕

―今日お話を伺い、ますますクラシックへの興味が高まりました! 生の演奏も聴いてみたいです。

「クラシック音楽というと、“静かに聴いていなければいけないため、眠くなってしまう”といったイメージを持つ方が多いのではないでしょうか? 静かに聴かなければいけないのには理由があります。

クラシック音楽はマイクを使わず生音で聴きます。ですので、普通に聴くと音が小さいのですが、その小さな音を響かせるように音楽ホールの構造はできています。そのような構造ですから、小さな雑音も拾ってしまうため、静かに聴く必要があります。

たとえば、会場を白いキャンバスとすると、そのキャンバスの中を音が絵のように広がっていくイメージです。雑音は落書きのようになってしまいます。観客も含めた会場にいる全員でクラシック音楽は作られるとも言えます」

―会場にいる全員でクラシック音楽を作る。面白い考え方ですね!

「クラシックのコンサートは、マイクを使わない生の音ですから、一層美しく聴くことができます。本当に小さなピアニッシモの音でありながら会場中に響き渡らせるのも、ものすごい大きなフォルティッシモで会場を音で埋め尽くすのも、それは演奏者の技量なのですが、素晴らしい演奏ではそれらは限りなく美しい響きなのです。生の音の美しさと迫力は本当にすごいものです。迫力のある音でありながら美しい音というクラシックの醍醐味を是非体感して頂きたいです。CDなどでクラシックになれたら、ぜひコンサートにでかけて生の迫力を味わってみてください」

 

いかがですか?

今まで“クラシック音楽”との接点がなかった方も、馬塲先生の解説で少し興味がわいたのではないでしょうか? 現在ではポップスにアレンジされている原曲のクラシックから聴き始めるのがオススメとのことでした。何曲も聴いてみて、音律やメロディー、また曲の背景など、自身との相性が良いと感じる曲と出会う瞬間が楽しみですね。

ぜひこの芸術の秋に、クラシック音楽に触れてみてください。

画像:CUCURU編集部

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※ 川柳まさ裕
※ CUCURU編集部

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