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働く女性必見!心理学の教授に聞く「女性のキャリア」で大切なこととは

働く女性必見!心理学の教授に聞く「女性のキャリア」で大切なこととは

画像:CUCURU編集部

現代社会では、以前に比べて女性の社会進出が進み、家庭と仕事の両立や、職場における働き方や人間関係などに悩みを持つ方も増えているのではないのでしょうか。

働く女性が、人生をより輝かせるために、キャリアプランをどう考えるべきか。大切なポイントを、『金城学院大学 人間科学部 多元心理学科』宗方比佐子教授にお聞きしました。

 

■女性の社会進出を促す!「女性のキャリア発達」とは

女性の社会進出が進み、家庭と仕事を両立することで生じる悩み、また女性が今までより多くの時間を費やす仕事の中で生じる悩みが増えていると思います。

―宗方教授が教えられている『女性のキャリア発達』とはどういったものなのでしょうか?

「20世紀の中ごろ(1950~1960年代)に提唱されたキャリア理論の多くは仕事中心の内容でした。そして、それらは出産や育児など様々な理由でキャリアを中断するかもしれない女性たちにはフィットしていないと感じていました。

そのため、人生そのものをキャリアとして考えられた近年のキャリア理論“ライフキャリア”に注目をしました。

その中で、女性が職業人として発展していくための促進要因あるいは阻害要因を明確にしていくことで、女性の人生をより豊かなものにしていくことができるのではと考えています」

 

■現代の「女性キャリア」の問題点とは

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―働く女性や女性管理職が増えてきている中で、どんなことが課題になっているのでしょうか?

「現代は、自分の職業や生き方を自由に選ぶことができるようになってきました。表面的には男性と同等なキャリアを選択できるように思われます。しかし、見えにくい偏見や差別は、まだまだたくさんあります。

例えば、女性リーダーや女性管理職に対する偏見です。時代とともに働く女性への偏見は一般的には確実に減少しています。しかし、管理職となると話は違ってきます」

―具体的にはどのような偏見なのでしょうか?

「以前私は、統率力や説得力などリーダーの能力を測る“(※)12の特性”について、男女管理職の能力を推定してもらう調査をしたことがあります。つまり人々は、男性と女性に対して、どちらがリーダーとして優れていると思うのかを調べたのです。

すると、11種類の能力特性で、女性管理職は男性管理職より能力が低いと推定されました。しかし、女性のほうが優れていると推定された能力が1つだけありました。それは“配慮”をするという能力です。

この結果から、女性は“二重の偏見”を受ける可能性があると解釈しました。つまり、女性はリーダーとしての能力が低いと思われがちであるという偏見に加え、女性らしい行動によってのみ評価されるかもしれないという“もうひとつの偏見”です」

―女性だからという理由で二重の偏見を受けるとは、考えさせられる研究結果ですね。

「また、“無力サイクル仮説”というものがあります。例えば、新入社員の配属を決める際、男性の方が女性に比べてより重要な部署、より重要なポジションに配属されることも少なくありません。

すると、最初に男性よりも重要でない部署やポジションに配属された女性は、向上心や経験が育たないために、ずっと無力状態がサイクルのように続いてしまうという仮説です。ここで、さらに問題となるのが、女性自身の“やればできる”と感じる自己効力感の低さです。

これまでの研究によれば、女性は物事の結果が悪いと自信を失いやすく、良い結果だとしても偶然だと考える傾向があります。これは、教育環境や養育環境の影響によるものだと言われています。

このほかにも、キャリアの基礎を作る時期と結婚・出産の時期が重なってしまうことも阻害要因の1つとして重要な課題です」

※ 12の特性・・・代表性、調停力、不確実耐性、説得力、構造づくり、自由許容度、役割遂行、配慮、生産強調、予測の正確性、統率力、出世志向

 

■過小評価はNG!女性が社会で自分らしく生きるには

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―女性が自分らしく生きるための課題を教えていただいたうえで、人生をより輝かせるために大切にしたいこともお伺いできますか?

「“ポジティブ・イリュージョン”といわれる研究があります。これは、自分の能力を現実よりもポジティブに歪めて過大評価することによって、良い結果を掴むことができるというものです。

先ほど女性の自己効力感の低さについて述べましたが、自分自身の能力や価値を信じ、過少評価しないことが大切です」

―“私ならできる”と思うことが大切なのですね。

「今を生きる女性のキャリアプランに必ずしも結婚・出産・育児が組み込まれるというわけではありません。しかし、その可能性は少なからずあるでしょう。そんな女性のキャリアと出産・育児を両立させるために国内でも世界でも様々な取り組みがされています。

そして、現代ではリーダーのあり方も変化しており、配慮や協調性といった特性がリーダーに求められることが多くなっています。ですので、中長期的なキャリアデザインを行い、キャリアの中で自分ならではのリーダー像にチャレンジしていくことも大切です。

人生100年時代。いろいろな人生のあり方を試してください」

 

いかがですか?

女性のキャリアについての考え方や現在の課題についてお伺いをしてきました。女性が社会でどのように見られているのかを知ること、そしてその中でどのように自身のキャリアを輝かせるのかを考えることの大切さを学びました。特に“ポジティブ・イリュージョン”は、実際に生かすことができる内容で、『キャリア心理学』についてもっと学びたくなりましたね。

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