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「名古屋No.1キャバ嬢」エンリケ以上に朝昼夜キャバ通い社長が気になる

画像:CBCテレビ『本能Z』

【コラム:ナゴヤ東新町 一五一会】

以前とあるマンションに住み始めてから、近くにタワーマンションが建った。いや、建ってしまった。

どどーんとそそり立つ偉容は我が家から否が応でも望め、「あー、今日も富裕層に見下ろされとるわー」と思いながら、毎朝出勤していたのは記憶に新しい。

そんな名古屋の富裕層側からの眺めを、21日にCBCテレビが放送した『本能Z』で目にすることができた。

番組が密着していた、2日で1億円稼ぐという“名古屋ナンバーワン”キャバクラ嬢・小川えりさん(通称:エンリケさん)が、タワマンの高層階に住んでいたのだ。

プライバシーへの配慮から眺望はボカシ多めではあったが、それでも空の大きさと比べて周囲の建物が驚くほど低く小さく見えることは十分に分かった。何かない限り、それらをいちいち見下ろすことはないだろうし、また見下ろしているという感覚もなさそうだった。

上を見る下の世界と、下を見ない上の世界との違い。非常に興味深い。

さて、そのエンリケさん。実は以前、同じ番組に“夜の蝶向けセット専門美容院のお客さん”として出演していた。

さすがにナンバーワンだけあって、当時インタビューを受けていた他のキャバ嬢さんやホステスさんの中でも際立っていた個性。番組によれば、その出演をきっかけに他のバラエティー番組からオファーが舞い込むようになり、今回『本能Z』が“発掘”した立場として、改めて密着することになったようだった。

画像:CBCテレビ『本能Z』

番組ではエンリケさんのプライベートからお店での仕事の様子までビシッと取材していたのだが、いつの間にか“名古屋ナンバーワン”キャバ嬢の密着企画は、ある男性に対してどんどんフォーカスされていった。強烈なお客さんが降臨したのである。

「昼夜、昼夜、朝昼夜っすから。昼キャバ夜キャバ! 昼キャバ夜キャバ! 朝昼夜キャバっすから!!」

エンリケさんを指名するために茨城から来たというその男性。座るだけで1時間12,000円というVIPルームに鎮座し、ロケリポーターであるシソンヌの長谷川さんにそうまくし立てていた。

男性の説明によれば、彼のキャバクラ通いは、北は札幌・すすきの、南は鹿児島・天文館まで、年間何と300軒。夜だけでは到底足りないので、そのようなローテーションで回さざるを得ないのだという。

しかも茨城の方と言うだけあって、ネイティブの北関東訛り。まさにU字工事さんのイントネーションそのままでキャバクラ愛、エンリケ愛についてしゃべり倒すため、破壊力がこの上ない。

エンリケさんをして「日本一の客」と言わしめるその男性は、とあるグループ会社の代表取締役。黒のニットにデニムパンツというラフな装いだったが、そういう御仁だからこそそのまま入店できるというもの。一晩でエンリケさんに300万円使ったこともあるのだそうだ。

「どうにか数字さえついてもらえればと。推すってのはそういうことっすから! 指名ってのはそういうことっすから!!」

自らの力によってある女性の地位を押し上げたり、トップで居させ続けたりすることから得られる達成感……と安易に括ってしまうのも恐れ多いほどのバイタリティーと財力。

このマインドをより健全な形に置き換え、“総選挙”などと称してCDセールスにつなげた音楽業界のビジネス感覚と合わせて、尊崇の念を抱くよりほかない。

ここで番組は、当然の如く動いた。

シソンヌ・長谷川さんを通じ、茨城の社長への密着取材を番組内で正式に申し入れたのだ。昼夜、昼夜、朝昼夜にキャバクラへ行く男性に興味が沸かないという論理の方が、私的にも無理筋である。

以前、エンリケさんが初登場した“セット専門美容院”の回でも当コラムに書いたが、CBCテレビは水商売や風俗関連ネタの扱い方の練度が歴史的に非常に高い。

直接的にそうした夜のお店に行くことなく、効率的に多くの“夜の蝶”に取材ができる美容院をロケ地に選ぶというスキルがあったことで、エンリケさんの発掘があった。

今回、そのエンリケさんに密着できたことで、彼女がナンバーワンとして勤務するお店でのロケに成功し、そこでの昼夜、昼夜、朝昼夜キャバ社長との出会いという良循環である。この“日本一の客”への密着が成功すれば、特異な富裕層の彼が眺める世界の映像となるだけに、わざわざ世界の果てまでイッテこなくても、かなりの撮れ高に違いない。

色々と会議室で決められているのが透けて見える、どこか収まりの良い番組が散見される中、今回の『本能Z』のように視聴者の目の前で次の新たな展開へつなげようとするハミ出た番組は、目立つ。

茨城の社長との交渉過程をわざわざ放送し、見る側の期待値を高めた以上、CBCテレビにはくれぐれもこのまましれっとフェードアウトさせることなく、彼の密着企画を実現させ、見せてほしい。

平岡敏治(ウェブ・ソーシャルメディアプランナー/ライター)

【画像】
※CBCテレビ『本能Z』