CUCURU(ククル) > グルメ > 食の無形文化遺産に登録されるための方法とは?

食の無形文化遺産に登録されるための方法とは?

unnamed-2.jpg

7年を経て、つい先ごろナポリのピザが食の無形文化遺産に登録された。 photo : Abaca 

マグレブ諸国(北西アフリカ諸国)のクスクス、フランスのバゲット、ケニア料理が先日、ユネスコの無形文化遺産の登録に名乗りをあげた。今回は、食の無形文化遺産に登録されるまでの手順と条件を紹介しよう。

「ユネスコの使命は、優れたものに勲章を与えることではなく、伝統を伝え、守っていくことです」とユネスコの広報・渉外担当のルチア・イグレシアス氏はコメントする。食の無形文化遺産とは職人の技術だけでなく、食に関わる儀式や祭事も含む。したがって、選出された料理は無形文化遺産として分類することができる。

どの国も無形文化遺産の全カテゴリーで年に一度ノミネートを受ける権利がある。マグレブ諸国がクスクスの申請を検討したように、複数の国がまとまって共同申請することも可能だ。類いまれな場所を保護するユネスコ世界遺産と混同しないように注意しよう。

どのようにユネスコに登録されるか

無形文化遺産の定義を満たすためには、「申請に4つの基準を満たす必要があります」とイグレシアス氏は述べる。

第一に、申請する国のものでなくてはならない、例えばケニアが点心を申請したとしたら不適当だろう。また、登録申請は、実際にその料理に携わる人々の協力を得た上で行われなければならない。ピザ職人たちの招集がなかったら、ナポリのピザは食の無形文化遺産として知られることはなかっただろう。

そして登録の際には、具体的な保護措置が取られる。2018年は3月31日までに申請書を提出する必要があり、12人の独立した専門家が個々に検討を行う。「その12人の専門家らが候補を選出し、最終的に推薦した上で、ユネスコの委員会が登録します。加盟国で構成される独立機関のユネスコが、1年に一度行われる会議で登録内容を完成させます。実際にはユネスコは単なる事務局に過ぎず、意見は述べません」とイグレシアス氏は付け加える。ユネスコの審議会は年平均50件を検討している。

【関連記事】
赤みの肉を焼くためのコツ、間違いだらけの常識をチェック!
野菜中心のアフリカ料理に、ワインを合わせて。

>>すでに登録されている世界の料理は?

すでに登録されている世界の料理

申請から7年間の時を経て、先ごろナポリのピザが食の無形文化遺産のリストに掲載された。数十以上の料理と代々受け継がれる伝統がすでに記録されている。

クロアチアのスパイスを使ったパン、アゼルバイジャン・イラン・カザフスタン・キルギスタン・トルコのラヴァシュと呼ばれる薄いパン、マラウイのニスマ(とうもろこしの濃いおかゆのようなもの)、韓国の発酵野菜であるキムチ、またアルコールではベルギーのビール文化、ジョージアのクヴェヴリ(テラコッタの卵型の壺で作る酒)の醸造技術がある。2010年にフランス料理も登録されている。 2013年には、伝統的なメキシコ料理、地中海料理、日本の和食(新年を祝う特別な料理など)も追加登録された。

次の登録申請

2018年度、すでにフランスはグラースの香水に関わる製法を登録している。 フランス製パン連盟(CNPBF)によるバゲットの登録に向けた提案は、来年度以降可能となる。1月12日、フランスのマクロン大統領がバゲットのプロジェクト支援を発表した。「バゲットは、2020年の勝者になるかもしれません」とイグレシアス氏は語った。

一方、マグレブ諸国のクスクスの申請書類は準備段階である。2018年の最初の登録申請は、伝統的なケニア料理で、意思決定が行われる11月の会議にて結果が発表となる。

【関連記事】
アフター清水湯の絶品ナポリピザ! 武蔵小山の完璧な休日。
都内のグルメスポットをセレクト! 「今宵もグルマンド」

Recommend今あなたにおすすめ