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2020年度からスタート!公立小学校ではじまる「英語の教科化」とは

画像:Greyscale / PIXTA(ピクスタ)

以前は英語の授業は中学校からでしたが、2011年からは小学校でも英語教育がはじまりましたよね。

現在公立の小学校では、5・6年生で年間35時間(週に1時間)の外国語活動が行われたり、1~4年生は学校や地域によって年間10回程度(月に1回くらい)外国人の指導助手の方による授業が行われたりしています。

そして2020年度より、公立小学校の英語教育がさらに変わるんだそう。

そこで今回は、中学校の英語教員から海外の日本人学校の小学校教員を経て、現在は愛知県春日井市立鷹来小学校の教員をされている加藤拓由先生に、“小学校の英語教育”について詳しくお話をお聞きしました。

 

■公立小学校で、5・6年生の英語教科化がスタート!

2020年から、小中高等学校での英語教育内容が大幅に見直されます。グローバル化が進む中で、国際共通語である英語力の向上さらなる向上を目指すことが狙いです。

その中でも最も大きな変化は、小学3・4年生への“外国語活動”の導入と、5・6年生の“英語教科化”が挙げられます。

こういった大幅な教育革命が行われると、ママはその授業内容や評価の仕方、教科書の有無など、気になる点がたくさん出てきますよね。

そこで今回は、“小学校の英語教育革命”へのさまざまなママ目線の疑問点5つについて、加藤先生に教えていただきました。

 

■1:誰が教えるの?

どの学年も、担任の先生がプランを立てて教えることになります。

学校によっては外国人の先生が指導助手になったり、民間の日本人の英語の指導者の方が補助に入ったりして、教えることになるでしょう。

国や各自治体は教員研修を充実させ、小学校の先生たちの指導力向上を目指しているんだそうですよ。

 

■2:授業時間は増えるの?

2020年度からは英語の授業を、3・4年生で年間35時間(週に1時間程度)、5・6年生で年間70時間(週に2時間程度)行います。

そのため移行期間である2018~2019年度の2年間は、3・4年生で年間15時間、5・6年生で年間50時間の英語授業を行い、2020年度からの本格実施にそなえるとのこと。

授業時間増加に伴った時間割の組み方には、今後さらなる注目が集まりそうですね。

 

■3:教科書はあるの?

5・6年生は英語が教科化されるため、教科書が必要ですよね。5・6年生用の教科書は、現在さまざまな出版社が作成を進めており、2020年度からは教科書を使った指導が行われる予定です。

しかし移行期間である2018~2019年の間は教科書がないため、文部科学省が作成した『We Can!』という共通教材が使われるんだそう。

一方、3・4年生に向けて行われる“外国語活動”は教科ではないので、この先も教科書は作成されません。そのためこちらも文部科学省が作成した『Let’s Try』という共通教材を使って授業が行われます。

またどの学年も、文部科学省から共通教材付属のデジタル教材が配布されるそうですよ。英語の音声や映像も使って英語教育ができるよう、工夫が凝らされていますね。

 

■4:成績や評価はどうなるの?

授業そのものについてはもちろん、“成績”についてもやはり気になりますよね。

5・6年生は教科になるので、国語や算数などの他の教科と同様に“通知表”で評価が行われるとのこと。

しかし3・4年生は教科ではないので数値による評価は行わず、子どもたちの様子を担任の先生が文章で評価をするんだそうです。

 

■5:家庭で気を付けることは?

ここまでの解説を見ると、「授業時間も増えるし評価もされる……じゃあ家庭でも英語を勉強させた方が良いの?」と思うママも多いはず。

しかし、加藤先生によれば「今までの英語学習に対する概念をがらりと変えて、子どもたちと一緒に外国語を楽しく学ぶ内容になる」とのこと。

3・4年生は“聞くこと・話すこと”、5・6年生はそれに“読むこと・書くこと”も加わったカリキュラムとなります。コミュニケーション能力の基礎を養うことが目的ですね。

グローバルな文化に触れて、言葉の面白さや、異文化への興味・関心の気持ちを育てることがとても大切。

そのため、自宅で英語に触れさせる・英語を勉強させるときも、子どもたちに英語や外国語の楽しさを感じてもらえるように工夫した方が良いかもしれませんね。

 

いかがですか? 遠いようで意外と近い“小学校の英語教育革命”。

小学生のお子さんをお持ちのママは、ぜひ気にかけてみてくださいね。

 

【取材協力】
※加藤拓由・・・中学校の英語教員から海外の日本人学校の小学校教員を経て、現在は愛知県春日井市立鷹来小学校の教員をしている。

【参考】

今後の英語教育の改善・充実方策について 報告~グローバル化に対応した英語教育改革の五つの提言~-文部科学省
※ 学習指導要領「生きる力」-文部科学省
※ 小学校におけるカリキュラム・マネジメントの在り方に関する検討会議 報告書(本体)-文部科学省
※ 新学習指導要領に対応した小学校外国語教育新教材について-文部科学省

【画像】
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