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目黒川も二度見…日出高校出身・菊地亜美にみるアイドル進化論

画像:CBCテレビ『旅ずきんちゃん』

【コラム:ナゴヤ東新町 一五一会】

東京は花見でシャンパン飲みながらそぞろ歩くんか……。

フジテレビ政治部の居候記者として首相官邸を担当するようになって初めての春。2009年当時十分に赤味噌くさかった私は、桜吹雪と喧噪の中で呆然と立ち尽くしていた。

世田谷区・池尻大橋。ここから突然姿を現す目黒川は、東京の桜の名所だ。

勝手知ったる名古屋の山崎川では屋台が並び、そこらの地面で缶ビール片手にたこ焼きや焼きそばを食べる人が多く見られる。だが、目黒川沿いのカフェが店先で出していたのはワインとチーズフォンデュ。やはりこの街は私にとって永遠のアウェーである。

26日深夜に名古屋のCBCテレビで放送されていた『旅ずきんちゃん』が源流探しの旅・目黒川編だった。

花見をした当時から気になっていた「あの地面の下に潜ってしまった川はどこに、どのようにつながっているのだろうか」という疑問がついに明らかになるのだ。

と期待して見始めたが、スタート地点は品川区の河口付近。番組中表示される、目黒川の源流までの道のりを示す地図CGは、件の池尻大橋の先が点線になっている。非常に不吉な予感がするが、見るしかない。

進行役のバイきんぐ・小峠さんが、友近さん、菊地亜美さん、そして番組初登場だというグラビアアイドルの小倉優香さんを連れ、雨の中ビニール傘をさして、ただただ面倒くさそうに上流へと歩いていく。

源流探しの企画は今回で9回目とのことだが、私は初見。延々上がらない出演者のテンションの低さや、ロケの辛さでギスギスする一同を楽しむシリーズなのかもしれないということに気付くまでに、そこそこ時間を要した。

ちなみに気付かせてくれたのは、山口百恵さんや新垣結衣さんらと同じく、目黒川近くにある日出高校を卒業したという菊地亜美さん。

バリバリのアイドルだったはずだが、時は過ぎ、女子プロレスラーで言うところのヒール役的な立ち位置になっていた。今、“リアル峰不二子”だと話題の小倉さんを隙あらばいびっている。ダーウィンが示したと言われる考えが正しければ、変化できる菊地さんの未来は依然として明るい。

ロケ中は見事にずっと雨。そのせいで川のヘドロが巻きあがって酸欠気味らしいボラたちが、水面で「なんて日だ!」と言っているかの如く口をパクパクさせている。

そんな隠喩的なカットも挟みつつ番組は進行し、私の中では番組のスタート地点だった、目黒川が地面の下に潜ってしまう池尻大橋に出演者が到着した。

すでに放送開始から24分。1時間番組であれば、いよいよ旅の本番というところであるが、『旅ずきんちゃん』は30分番組なので残り6分を切っている。さぁ、どうなるのか。

「あっ!」

と声を上げて一同が覗き込んだ川沿いの看板には、「目黒川は新宿区にある水再生センターで高度処理した再生水を……」と書いてあった。

番組中、目黒川の最初の一滴は?と問いかけ続けてきたものが、ありていに言えば下水だったという壮絶なラストである。

これに対して、出演者の皆様がどのような恨みつらみやボヤキをまくし立てるのかと楽しみにしていると、映像は出演者抜きで行ったとみられる当該水再生センター現地の様子に切り替わり、スタッフロールが流れ出して、そのまま唐突に番組は終了。

出演者・視聴者一同の気持ちの代弁として、せめて最後に小峠さん乾坤一擲の「なんて日だ!」を賜って、気持ちよく寝たかったところであった。

目黒川に流れている水は高度に処理されていたが、番組のラストはそこまできれいに処理されていなかったように思う。

文/平岡敏治(ウェブ・ソーシャルメディアプランナー/ライター)

 

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※ CBCテレビ『旅ずきんちゃん』

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