CUCURU(ククル) > エンタメ > 有村架純の姉・藍里が展開する意外と緻密なネガティブ無双

有村架純の姉・藍里が展開する意外と緻密なネガティブ無双

画像:CBCテレビ『旅ずきんちゃん』

【コラム:ナゴヤ東新町 一五一会】

グラビアアイドルの有村藍里さんが引っ張りだこだ。

有村さんについてはどうしてもこの説明の仕方になってしまうが、2012年放送の国民的昼ドラ『ぼくの夏休み』で、兄とともに子供の頃、平成の世から戦時中の日本へとタイムスリップしたのち生き別れとなり、7年後に兄妹だと知らぬまま再会して恋に落ちてしまうという妹役を好演した有村架純さんの姉である。

19日深夜に名古屋のCBCテレビで放送されていた『旅ずきんちゃん』の別府温泉ロケにも登場し、人気女優の姉としての“ならではトーク”を展開されていた。

また、お父さん方が気持ちよさそうに浸かっている混浴風呂にタオル無しで突っ込むことも辞さない気概など、今回共演していた小原正子さんいわく“頑張り屋さん”な面もあるようで、出演オファーをする側も撮れ高が見込めて安心感を持てるのであろうか。

「“姉妹格差”みたいな感じでたくさん叩かれたりとか……」

有村さん最大のキラーコンテンツは何と言っても、今回もご本人自らが語っていた、こうした姉妹間の格差トークや叩かれトークだ。

普通は、妹さんがおっしゃっているという“気にしたらアカン”というスタンスでいたり、前向きに受け止めたり、あるいは逆に反論をしてみたりするところ。

しかし有村さんがすごいのは、妹との格差があるんだと認め、さらに自分が不甲斐ないがゆえに叩かれるのだとネガティブシンキングで受け止めているように醸す点である。これはなかなかできることではない。

人には、無論私を含めて、残念ながら醜い感情がいくつもある。

そのうちの一つが、他人への蔑み。大切な自分を守るため本能的に出現し、自らを比較優位な存在と自任する上での手段的感情だと私は考えている。

身近な言い方をすれば、インスタグラムでの“いいね!”という、自分に対する他人からの良い評価を得ることで自分の価値を認める心理の言わば逆。ネットでの叩きという他人に対する他人からの悪い評価を見て自分の価値を認めようとすることが、心の奥底ではひそかに起こりがちとなる。

要は、自分のために、自分を上げるか他人を下げるかということだ。

特にこうした自己評価に他人の存在が不可欠なタイプの方にとって、妹・架純さんと比較される形で叩かれたことで「あ~、格差あったんやぁ」と自ら認める有村さんは、願ってもない“他人”なのだろう。

私はそのあたりに、今、有村さんを多く目にする理由があると考えている。

当たり前だが、有村さんが数々のテレビ番組に出演しているのは、妹さんではなくそんなお姉さんを見たい人がマスレベルでいると見込まれているからであり、番組にとって出演に意義があると制作サイドが判断しているからである。

一方の有村さんは、そうして勝ち得た舞台で、妹さんと比較されてネガティブになる自分をさらけ出すことで、見る側の闇の部分を心地よくする……。これまでに、いそうでいなかったポジションではなかろうか。

有村さんは他人からの言われなき叩きを武器に変え、現在のところ芸能界で見事なネガティブファイトを展開していると思う。

ただ、インスタグラムの“いいね!”が、内容をしっかりと吟味した上でのもの以外に、実際にはノリ・義理・連打によるものも多くあるのと同様、“叩き”の動機もその態様の酷さの割にはライトなものが多いはずだ。

有村さんには、今“頑張り屋さん”であらねばならぬ理由も見えているようである。

平岡敏治(ウェブ・ソーシャルメディアプランナー/ライター)

 

『旅ずきんちゃん』はTVerで見逃し配信中!

トップページから「旅ずきんちゃん」で検索

 

【画像】

※ CBCテレビ『旅ずきんちゃん』