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所得税と住民税が安くなる!? 「老後のお金」を貯める便利な口座とは

画像:hanack / PIXTA(ピクスタ)

結婚し出産すると、子どもの教育費もかかるけれど、一方で自分たちもある程度は自由にお金を使いたい……。お金はいくらあっても足りませんね。しかしこんな感じでは、老後破産の心配をしなくてはいけません。

そこで今回は、そんな老後の心配をしないですむような、お金を上手く作る方法(国の制度)を、ファイナンシャルプランナーの筆者がお伝えいたします!

■その方法は、ずばり『iDeCo(イデコ)』!

これは、国の制度を上手に使って“自分で積立年金をつくっていく”というものです。つまり、iDeCoは“老後の資産形成をするため”の制度です。

iDeCoはあだ名で、正式名は“個人型確定拠出年金”といいます。別名でDCだったり、日本版401kと言われています。

 

■iDeCoって何をするの?

一番はじめにすることは、“60歳にならないと引き出しができない鍵のかかったiDeCoの個人専用口座”(以下、iDeCo口座と呼びます)をつくります。

そして、その口座を使って以下のように運用します。

・入り口(掛金拠出時)

毎月積み立てをしていきます。つまり、強制的にお金が貯められます。

・途中(運用時)

そして、そのiDeCo口座の中で運用していきます。具体的には、定期預金、年金保険、投資信託を買っていきます。

・出口(受取時)

60歳になったらiDeCo口座の鍵が開き、引き出すことができるようになります。

やり方が分かったところで、具体的なメリットを見ていきましょう!

 

■iDeCo口座で受けられる具体的な税制優遇は3つ!

年収500万円の方が、月々2万円の積立をした場合で考えてみましょう。

・入口(掛金拠出時)

その個人専用口座に、月々2万円を12ヶ月積立していきます。

積立金額すべてが、所得から引かれる。つまり、将来もらえるiDeCo口座に毎年24万円預金をしていくと、所得税を計算するときはその所得がなかったものとして所得税が計算されます。

具体的な還付金は、年末に2万4,000円の所得税(所得税10%)、翌年の1年をかけて2万4,000円(住民税10%)の住民税が通常払う税より少なくなります。

・途中(運用時)

次に、iDeCo口座で、月々2万円を積み立てたお金を運用していきます。これは、この口座で定期預金や年金保険、投資信託といったものを購入し、運用していくというもの。

通常の口座では、運用益に20%の税金がかかりますが、iDeCo口座では運用益は20%の税金はかかりません。

・出口(受取時)

受取時にも税金のメリットがあります。これは、一時金で受け取る場合と、年金で受け取る場合の2つの方法があります。

(1)退職所得控除

一時金で受け取る場合、税金の控除が一番大きいという“退職所得控除”を使うことができます。例えば……

iDeCoで、20年で750万円(元本480万円+運用益240万円)貯まった。退職所得控除額=800万円。

したがって、750万円-800万円=-50万円で、退職所得控除額の範囲内であるため所得税はまったくかからず、750万円受け取ることができます。

(2)公的年金等控除

年金で受け取る場合は、“公的年金等控除”を使うことができます。

60歳から65歳までは、公的年金等の収入金額の合計額が70万円以下の場合は非課税。65歳以上は120万円以下が非課税になります。とってもお得に受け取ることができますね。

 

■定期預金で貯めていたらどうなるの?

逆にiDeCoを使わず、定期預金で毎月2万円の預金をしていた場合はどうでしょうか?

まず、税制優遇は受けられません。

また、預金利息も低いうえ、20%の利子所得税も引かれてしまいます。よって、元本である480万円に近い金額しか増えないことになります。

 

■iDeCoをすることによる影響

以上のことから、iDeCoをすることによって、いい影響と残念な影響をまとめてみました。

(1)いい影響

・毎年必ずお金を貯めることができます(60歳以降のお財布)。

・毎年年末に、年末調整で所得税分の年金の還付金が得られます(今のお財布)。

・来年の住民税の請求が少なくなります(今のお財布)。

(2)残念な影響

・60歳以降のお財布に入れておく場合は、通常の定期預金と違い、“手数料”が毎月かかります。

・投資信託の場合は、60歳の引き出し時点で元本割れをする恐れもあります。ただし、70歳までに引き出せばいいので、タイミングを考えれば、損をすることを避けることもできます。

いくら手数料がかかるといっても、その分の税制優遇を考えると、iDeCoをやらないよりはやった方がお金は増えていきます。

iDeCoは、老後のお金をつくりながら、今のお金も少し増えることがわかります。

 

いかがですか?

老後のお金をつくるために、iDeCoはとっても便利な方法です。iDeCo口座をつくるには、だいたい2ヶ月を要します。今からiDeCo口座を作る方は、今年の年末調整には間に合いません。

しかしその分、来年からはたくさん控除を受けることができます。気になった方はぜひ始めてみてくださいね。

【参考】
iDeCo公式サイト

【画像】
※ hanack / PIXTA(ピクスタ)