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期間限定で「周遊券」発売!2つのライバル鉄道が手を組んだ意外な理由とは

画像:松岡亜矢子

岐阜県の西濃地域を通る2つのローカル鉄道である“養老鉄道”と“樽見鉄道”。

普段はライバル会社な2つですが、期間限定で、“たにぐみさん”の愛称でおなじみの『谷汲山華厳寺(たにぐみさんげごんじ)』までのルートを自由に乗り降りできる『谷汲山ミニ周遊券』を発売したそうですよ!

 

■懐かしい!「周遊券」が限定復活

画像:松岡亜矢子

国鉄時代をご存じの方なら、馴染みのある“周遊券”。

周遊券とは、例えば東京発着の“北海道周遊券”などは、函館までの往復は東北本線、常磐線、奥羽本線などの指定されたルート内であれば、その区間は乗り降り自由なうえ、普通に切符を買うよりも料金が安い!というもの。

残念ながら、国鉄廃止と共になくなってしまった周遊券。しかし今回の『谷汲山ミニ周遊券』は、当時の国鉄が出していた周遊券のデザインを模したことで、ご年配から若い世代の鉄道ファンまで「懐かしいね!」と評判も上々なんだとか!

 

■乗客を取り合うライバル会社が、あえて手を組んだわけとは

注目すべきは懐かしさだけではありません。実はこの周遊券は、岐阜県の西濃地区を走る2つの路線、つまり“ライバル同士”が手を組んで発売したものなんです!

画像:松岡亜矢子

どちらの会社も谷汲山に行くまでの最寄駅を持っていて、養老鉄道は『大垣駅』から西側を回り『揖斐(いび)駅』から向かうルート。樽見鉄道も同じく『大垣駅』からスタートし、東側から回り『谷汲口駅』から向かうルートです。

養老鉄道総務企画課・小林 峰生さん
画像:松岡亜矢子

しかし、養老鉄道総務企画課・小林 峰生さんによれば、2つの会社は私たちが思っているようなライバル関係ではないんだとか。

「駅舎も隣同士ですし、我々はいわゆるローカル鉄道と言われる存在で、共に手を取り合って支え合うお隣さんなんです。

それに岐阜県にはあと2つ“明智鉄道”と“長良川鉄道”というローカル鉄道があります。我々と合わせて4つの会社で“岐阜ローカル鉄道連絡会議”を立ち上げ、連動イベントを行ったりすることもありますよ」とのこと。

実は手を取り合う仲良し関係だったのですね!

 

■手を組む方がいいこともある?

この企画、ただ珍しい切符を発売して注目を浴びるためだけのものではなく、観光に行く私たちにとっても非常に便利な企画になっているのです。

ポイントは『時刻表』!

画像:松岡亜矢子

お互い谷汲山までのルートは持っているけれど、どちらの電車のも2時間に1本程度の運行というのが現状です。

しかし、どちらの鉄道に乗ってもOKの『谷汲山ミニ周遊券』を使えば、1時間に1本のペースになるので、今までよりもスムーズに移動できるようになるんですね!

 

■ローカル鉄道が担う地域への想い

画像:松岡亜矢子

こうしたコラボ企画は、大手鉄道会社ではできないローカル鉄道ならではの試みです。今回のような少し奇抜な企画を立てる裏には、「地域住民の生活を守る」という使命があるんだとか。

現在、養老鉄道を利用する人は、そのほとんどが高齢者。市の中心街に出るには、電車しか方法がないという方も少なくないそう。

その路線が経営難で廃線……なんてことになれば、地域住民の生活に大きな影響が出ますよね。そこで、少しでも乗客数が伸びるように……と、こうした企画を立ち上げているそうですよ。

 

これからの谷汲山は、紅葉が素晴らしい時期!

ローカル列車に揺られ、その脇に咲く彼岸花やコスモスを眺めながら、ぜひ満願成就のお参りに行ってみませんか?

 

<番組情報>

松岡亜矢子の地元に聞いちゃうぞ

CBCラジオ『北野誠のズバリ』内で、毎週月曜日14:45頃放送中!

今回の全容は、以下のリンクボタンより、『radiko(ラジコ)』で聴取することができます。(※放送後1週間まで聴取可能です。エリア内は無料で聴取いただけますが、エリア外はプレミアム会員登録が必要です。スマートフォンの場合はアプリダウンロードが必要です。詳細はhttp://radiko.jp/まで)

【9月25日(月)放送】

 

【画像】

※ 松岡亜矢子