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テレビ報道にミサイル問題より「不倫報道」が多い理由

(C)Pogorelova Olga / Shutterstock

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インターネットが普及し、メディアの形が変化をしていくなか、テレビの視聴者、特に若者のテレビ離れが言われて久しい。視聴率の低迷は各民放テレビ局にとって死活問題だ。各局の屋台骨を支えているのは、クライアントに“視聴率を売る”ことによってもたらされる、スポットCMなどの収益だからだ。

事業の多角化も進んでいるとはいえ、基本的にテレビ局が売り上げを伸ばすには、番組の視聴率を上げることによって広告単価を上げることしかない。

そんななか、視聴率競争に明け暮れる各局の制作現場でよく聞かれる言葉が「血に飢えた視聴者」の獲物探しだ。何をやれば高視聴率が取れるのかに日々悩み続けるテレビ業界の人間には、視聴者が自分たちの給料を吸い取る“吸血鬼”に見えるのだという。

「テレビ業界には昔から“柳の下のドジョウ3匹”ということわざがあります。紙のメディアでいうところの“1粒で二度おいしい”(ひとつのネタで複数の原稿料を得る)ってやつです。他局が放送して高視聴率を取ったネタを真似しても、3回くらいは同様の高視聴率が取れるという意味です。これはニュースや情報番組だけでなく、バラエティーやドラマにも当てはまります。テレビを見ていて『どこを見ても同じようなことしかやってない』と感じるのは、各局が“ドジョウ3匹”をやっているからです」(メディアライター)

 

ネタ切れした夕方のニュースでは…

テレビ番組には視聴率の取れる“お決まりネタ”がある。代表格は『うどん・ラーメン(麺類)特集』と『スズメバチなどの害昆虫・内外の害獣・害鳥の駆除と対策』、そして『東大』だ。

最近の傾向では、ラーメンよりもうどんのほうが視聴率が伸びやすいという。全国で話題のうどん店を探し、幾度となく食リポを繰り返す。「あれ、この店前にも見た」と感じるのはこのためだ。

スズメバチやアライグマ、ハクビシンなどは駆除業者の密着取材も人気の題材で、怖い物見たさなのか、毎回高視聴率を獲得できるという。こうして、企画内容に困ると、安直にうどんや害獣類に手を出すといったことが、民放の夕方のニュースで繰り返されるようになった。

その結果、テレビのニュースは価値判断ができないという状況が深刻になった。北朝鮮が弾道ミサイルを撃っても、テレビはそっちのけで不倫を追い掛け回すのだ。かくして“1億総白痴化”は続く…。

 

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