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ピュリッツァー賞作家エリザベス・ストラウトの最新作。

孤独を積み重ねながら、私は私を生きていく。
『私の名前はルーシー・バートン』

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エリザベス・ストラウト著 小川高義訳 早川書房刊 ¥1,944

人生には遠景になって、やっと見えてくるものがあるのだろう。30代半ばの頃、盲腸をこじらせ、入院しているルーシーのもとに、疎遠にしていた母親が付き添いにやってくる。母と娘が再会を果たした5日間が、ルーシーの人生に新たな光を当てる。子どもの頃、生活は貧しく、母親には子どもたちの世話を焼く余裕がなかった。孤独な少女時代は、しかし彼女が小説家になる原点となった。ほろ苦い記憶の断片こそが彼女を彼女にしたのだ。『オリーヴ・キタリッジの生活』でピュリッツァー賞を受賞した作家の最新作。

*「フィガロジャポン」2017年9月号より抜粋