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音楽が聞こえない「無音」盆踊り!? その理由が市民にとても優しかった

8 月になると、色々な地域で盆踊りが開催されると思います。

そして盆踊りといえば、地域の子どもたちが練習をした太鼓の音 と、スピーカーから流れる大きな音楽が思い浮かびませんか?

筆者はそんなイメージを持っています。がしかし……今回ご紹介するのは、そんなイメージを覆す“無音”の盆踊りなんです!

 

■「無音」盆踊りって一体何!?

画像:ザ・おおたジャンプフェスティバル 大会長 後藤望

“無音盆踊り”は、愛知県東海市で行われる『ザ・おおたジャンプフェスティバル』という祭りの中の盆踊りのこと。その名の通り無音で踊る盆踊りです。

参加者はラジオなどでイヤホンから音楽を聴きながら、盆踊りを踊ります。そのため、参加者のみなさんにはイヤホンから盆踊りの音楽が聞こえていますが、周りから見ればまさに“無音”。音楽のない会場で盆踊りを踊っているように見えるのです。

2009年より始まったこの盆踊り、最初は愛知県東海市の小さなコミュニティでのお祭りでしたが、今ではメディアでも取り上げられるなど、ちょっとした話題になっているんだとか!

 

■どうして「無音」?そこには主催者側の市民への想いがあった

画像:ザ・おおたジャンプフェスティバル 大会長 後藤望

どうして“無音”なのか……。その謎を解明するべく、筆者は『ザ・おおたジャンプフェスティバル』の大会長である後藤望さんにお話を聞きました。

無音盆踊りは、「夜遅くまで、市民のみなさんが安心してお祭りに参加できるようにするにはどうしたらいいか」との想いから祭り開催の形を模索し、FMトランスミッターで会場内のみ電波を流し、携帯ラジオで受信しながら踊るようになったそうです。

「決してお祭り自体、盆踊り事態に関し 、騒音やゴミ問題などで苦情などがあったわけではございません」と後藤さん。主催者側としての配慮が、“無音盆踊り”を生んだのですね。

また、キレイな街づくりのために“ゴミ問題”にも積極的に取り組んでいるそう。お祭りって、どうしてもゴミがたくさん出てしまいますよね。おおたジャンプフェスでは、リユースカップ、リユース皿を活用することで、ごみ軽減を図っているんだとか。

また、マイボトルやマイ箸の持参も推進しているそう。持参してもらう際に、無音盆踊りで利用する“携帯ラジオ”も持参してしてもらうようお願いしているそうです。災害時に役立つ携帯ラジオ。1年に1回、点検も兼ねて使ってもらおうという主催者の方の市民を想う気持ちが、こんなところにも表れています。

“キレイな街づくり”“安心安全な街づくり”のために考え出されたのが、この“無音盆踊り”だったのですね。

 

■無音盆踊りで地域を元気に!

画像提供:ザ・おおたジャンプフェスティバル 大会長 後藤望

後藤さんは「色々なご意見を頂戴しております。日本古来の盆踊りの風習や意味 、意義などに反しているかもしれません」「ただしそれが、安心安全な街づくりに反しているとは思いません」と、主催者側としての信念を語りました。

この一見奇妙な盆踊りも、地域のみなさんの間で話題となることで、コミュニティーとして横のつながりも出来ていきますね。

 

『ザ・おおたジャンプフェスティバル』では、無音ではない盆踊りもあるそうですよ!

まだまだ「どこ?」と聞かれてしまう東海市ですが、 これからきっと!もっと広まるであろう“無音盆踊り”を、夏の思い出に見に来てみてはいかがでしょうか。

 

<開催情報>

ザ・おおたジャンプフェスティバル

日程:2017年8月12日(土)、13日(日)
時間:12日(土)16:00~21:30(花火大会19:20~20:30) 13日(日)16:00~21:00
会場:名鉄太田川駅下車すぐ どんでん広場

 

【画像】

※ ザ・おおたジャンプフェスティバル 大会長 後藤望