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今、国産ワインが熱い!おしゃれなラベルで“宅飲み”にもぴったりな『くらむぼんワイン』

出会いは、とある都内の行きつけワインショップ。油彩の抽象画が印象的なエチケットのワインが目にとまり、裏をよく見てみると「無ろ過」「天然酵母」と好物なワード。しかも国産・勝沼でつくられているというめずらしさに迷わず購入し、好みの1本に遭遇。そんな気になっていた『くらむぼんワイン』を訪れてきました。

「くらむぼんワイン」との出会い

小規模ながら、わたしの自宅には巨峰の棚があります。実がなったら中身は食べて、皮は集めて発酵させ、その酵母で時々パンを焼いたりと日頃から自然の酵母には注目していたので、天然酵母でつくられたワインを探しては呑んでいましたが、なかなか国産のものには会えないなと思っていた矢先、とうとう“わたし好み”な1本、マスカット・ベーリーA種の「ベルカント」に出会ってしまいました。名前も『くらむぼんワイン』と、なんだか素敵なエピソードがありそうな響き…。という事で、4代目オーナーであり醸造家でもある、野沢たかひこさんにワイナリーをご案内していただきました。

創業約100年、社名も新たに

母屋は、釘を使っていない船枻(せがい)造りという、築130年の養蚕農家を大正時代に移築してきたそう。1階は販売や試飲スペースを設け、地下は自然の温度で保たれた冷んやりとした洞窟のようなワイン貯蔵庫となっています。
初代がワインづくりをはじめたのは大正時代の約100年前。当時は近隣のブドウ農家が集まって葡萄酒醸造協同組合としてワインをつくっていたそうです。
『山梨ワイン』から『くらむぼんワイン』と社名変更したのは、つい最近の2014年。“クラムボンはわらったよ”というカニの会話が印象的な、自然観を追求している事でも知られている、あの宮沢賢治の絵本「やまなし」から名づけたそうです。

テロワール(土地の個性)を最大に引き出す

出典:http://sawamemo.com/blog/noto/自社畑は現在5箇所あり、傾斜・高度・土の粘度などの条件から甲州では極上のブドウがとれる事でも知られている鳥居平(とりいびら)でも栽培しているそうです。今回はそのうちの母屋から近い畑を見せていただきましたが、ヒメオドリコソウ・オオイヌノフグリなど、よく見かける雑草たちとブドウ棚が仲良く共存しています。
聞くところによると、“土地の個性”が出る昔ながらの醸造方法に近づけるべくブドウの皮につく天然酵母を生かすため、2007年より除草剤・殺虫剤・肥料などを一切使用せず、雑草さえ抜かない“自然栽培”に切り替えたそう。はじめの2年はブドウの木自体が土壌に馴れず苦労したそうですが、ブドウ自体に抵抗力ができ、今では安定して果実の収穫ができるようになったとの事。現在、国産ワインの99%以上は、発酵させるのにブドウと別で添加する培養酵母を使用しているそうなので、ブドウの皮についた天然酵母を使用して醸造しているワインはとても貴重なものとなっています。

じっくり試飲して好みを見つけて

出典:http://sawamemo.com/blog/noto/出典:http://sawamemo.com/blog/noto/母屋の中には、試飲&販売コーナーがあり、販売している20種類前後のワインが試飲できます。プラスチックカップでなく、テイスティンググラスで試飲できるのもまたいいところ。また、試飲コーナーの横はワインの資料館となっていて、昔使っていた圧搾機や木樽、当時の白黒写真、ワインオープナーのコレクションなどが展示してあります。野沢さんにご説明していただきながら、以前衝撃的な出会いをした、マスカット・ベーリーA種の「ベルカント」をはじめ、甘いイチゴシロップのようなフレーバーが特徴の「アジロンダック」など、めずらしい品種もいくつか試飲させていただいて、今回は甲州種で無ろ過・天然酵母の白ワイン「ソルオリエンス」を購入。“Sol=太陽”なので良く晴れた日、自宅の巨峰棚の前で、のどかな『くらむぼんワイン』の畑や野沢さんのワインづくりへの想いを思い出しながら味わいました。
和食など日本の、もっと言えば関東のデイリーな食卓にあうようにつくられた「くらむぼんワイン」で、ワインをもっと気軽に取り入れてみませんか。
writer / ozakimay photo / ozakimay

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